名鉄300系

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概要

名鉄小牧線は、犬山駅から上飯田駅までを結ぶ名古屋鉄道の路線である。
上飯田連絡線は、味鋺駅~平安通駅間(3.1 km)の部分を指し、第三種鉄道事業者が所有している。
平安通駅で名城線と接続する。 味鋺駅~上飯田駅間(2.3km)は名古屋鉄道が、上飯田駅~平安通駅(0.8km)は日本一短い地下鉄であり、名古屋市交通局が旅客運送を行っているが、実態は、名古屋鉄道の運転手が運転をしている。 300系は小牧線専用車両で設計されており、基本的に小牧線のみで運用されている。
なお、名鉄所有の名鉄300系が8編成、と同性能で外形が異なる名古屋市交通局7000形が2編成ある。 地下鉄乗り入れ仕様であり、 名古屋市交通局との直通規格に合わせ20m4扉である。
  

地下走行のため誘導無線アンテナをク340の屋根上に設置しています。(写真のT字型アンテナ:列車無線、箱状のアンテナが誘導無線アンテナ)

3512Fと名古屋市交通局7000形
軌間1,067
電気方式直流 1,500V
製造所日本車両製造
最高速度120km/h
4両固定編成でありワンマン運転仕様である。上飯田駅・平安通り駅のホームドアに対応している。 起動加速度が名鉄で最速の3.0km/h/sである。
車両番号は上飯田側を1号とし、編成は、上飯田側の先頭車両の車両番号にFまたは編成を付けてあらわす。
形式
号車300系搭載機器
1ク310 Tc1CP
2モ320 M2VVVF/SIV,PT
3モ330 M1VVVF,PT
4ク340 Tc2CP
年次
編成
1311~314(2002)
2315~318(2002)

車体

日車式ブロック工法による軽量ステンレス車体である。ステンレスの車両は名鉄初である。前頭部は、普通鋼製である。
先頭部には地下鉄乗り入れのため非常用貫通扉が助士席側に設けられている。 連結部の車両間隔が700mmであり他のステンレス車両と異なっている。

4両編成1号車2号車3号車4号車
形式ク310 Tc1モ320 M2モ330 M1ク340 Tc2
全長(連結器を含む)20,00020,00020,00020,000
車体長19,40019,30019,30019,400
全幅2,7462,7462,7462,746
全高さ4,0004,0404,040適用
台車中心間隔13,60013,60013,60013,600
4扉4扉4扉4扉
単位はmmで示している。
ホームドア対応のため扉間5mの等間隔配置となっており,扉間は長く車端部は短くなっている(乗務員室後部の客扉のみ後方にオフセット)

灯火類

前照灯は、全面ガラス内の左右上2か所にHIDまたはLED

前照灯(LED)

スカートの付け根に横長のLEDを各2灯
 

内装

扉間ごとに転換クロスシートとロングシートを交互に置く座席配置である。

運転台

右手ワンハンドルマスコン
手前に引くと力行で4段、前に押すと制動で7段である。

走行機器

電動機

電動車1台当たり 170kW × 4 押込ファン方式の自己通風形
1次車(311~314):三菱製MB-5095-A
2次車(315~318):東洋電機製TDK-6382-A

駆動方式

WN継手平行軸カルダン駆動
本形式以降、電動機は、中空軸TD平行カルダン駆動方式でなくなった。

歯車比

96:17= 5.65

制御装置

1次車 インバーター2基

1C2M*2群 2レベル方式・ベクトル制御 IGBT素子によるVVVFインバータ
各電動車別々の制御装置でコントロールされている。
フィルタリアクトル

三菱型式 MAP-174-15V99 · 100
東芝型式 SVF059-A0 · B0

台車

ボルスタレス空気バネ
電動車台車 住友金属工業 SS-160

付随車台車 住友金属工業 SS-060E

軸箱支持装置

SUミンデン

固定軸距離(mm)

2,100

車輪径(mm)

860

制動装置

回生制動併用全電気指令式電磁直通空気制動(MBS-A)
純電気ブレーキ
基礎ブレーキ 基礎ブレーキ シングル式(片押し式)

集電装置

電動車に1基ずつングルアーム式パンタグラフ PT7118-Cを備える。向きはお互いに逆である。

空気圧縮機

空気圧縮機はC-1500LA_ACを各先頭車両に1基ずつ備える。

連結器

先頭車

本形式は増結をしないため、電気連結器は設置されていない。 小型密着自動連結器を先頭車に備える。

車両間

連結面間隔 700mm
棒連結器